涙が止まらなかった、石垣島の夜。
- 8月24日
- 読了時間: 4分

とうとう観ました。
一番前の、目の前。
手を伸ばせば届きそうなほどの至近距離で、生演奏と生歌を聴いてしまいました。
涙が止まりませんでした。
正式にはBEGINのライブではなく、ボーカルの比嘉栄昇(ひが えいしょう)さんが、息子さんたちと一緒に活動されているバンドのライブだったようです。
でも、ライブの最初に歌ってくれたのが、
「島人ぬ宝」
「三線の花」
もう、涙、涙でした。
いつも聴いている、あのまんま。
本当にそのまますぎて、YouTubeを見ているのかな?と思うほどでした。
BEGINは1990年に「恋しくて」でデビューし、一気に有名になったそうです。
その頃、私は14歳。
今の娘と同じくらいです。
「島人ぬ宝」が発売されたのは2002年だったそうで、当時の私は26歳でした。
カラオケに行くたびに誰かが歌って、みんなで盛り上がった曲です。
あの頃の私は、石垣島のことをよく知らず、「沖縄の人たち」というくらいの認識しかありませんでした。
昨日、歌を聴きながら、その頃の景色や出来事、いろいろな記憶が一気によみがえってきました。

そして今、50歳になった私がこの島に移住し、こんなに小さくて特別な会場で、ご本人の歌を目の前で聴いている。
いろいろな感情があふれて、涙が止まりませんでした。
あれほど有名な方が、息子さんたちと何気ない会話をしながら、ただ音楽を楽しみ、歌っている。
そこには、島の空気がそのまま流れていました。
何も気取らない。
「そのままでいいやん」
そんな空気が、真ん中にただある。
踊りたいオバーは踊る。
飲みたいオジーは、飲みながら楽しむ。
スタッフは、数名のネーネーと学生たち。
ポップコーンも売るし、踊りも踊る(笑)
時間ちょうどには始まらないし、もちろん予定どおりには終わらない。
特別な照明もなく、音響も自分たちで調整しながら。
オリオンビールの空き箱だって、楽器置きになる。

学生は全員無料。
大人は3,000円だけど、料金は段ボール箱に自分で入れる自己申告制。

「別にいいよー」
そんな感じさえしました。
戦後から残る、小さな島のシアター。
手作りの200円のかき氷とポップコーン。
思い出すだけで、あたたかくて涙が出ます。
大阪の美容の世界で、外見やブランドに囲まれ、会合といえばリッツ・カールトン。
そんな人生から、石垣島へ移住しました。
そして今、私が生きている世界はここです。
それがうれしくて、涙が止まりませんでした。
この文章を書いている今も、何度も涙があふれてきます。
あれほど有名なBEGINの比嘉栄昇さんなのに、まったく偉そうにすることもなく、そのまんま。
歌が大好き。
ただ、それだけ。
その歌を聴いて、涙する人がいる。
踊る人がいる。
一緒に歌う人がいる。
何も知らない子どもたちまで、終わった瞬間に、
「もう一回行きたい!」
と言っていました。
肩書きも、華やかな舞台も、特別な演出もない。
それでも、歌声も、人を感動させる力も、その人の在り方も、何ひとつ消えない。
むしろ、いろいろなものを外して、そのままの姿になったとき、本当に大切なものだけが残る。
私にとって、これからの道標になるような生き方そのものでした。
きっと、この島に帰って、この場所で歌う時間があるから、また日本へ、世界へ飛んでいけるんだろうな。
そんなことを勝手に想像していました。
だから、私もさらに進む!
そう思うと、心の奥から熱くなりました。
この島には、心が戻れる場所がある。
「そのままでいい」と感じさせてくれる場所や人が、すぐ近くにいる。
だから、また飛べる。
これは、島にいる人にしか分からないのかもしれません。
本当に特別な空気でした。
このライブのことを知ったのも、前日のこと。
前売り券なんてありません。
ただ行って、ただ楽しむ。
短パン、Tシャツ。
オリオンビール片手に、さらっと行く。
これからも、きっと行く。
大切な人たちと。
本当にすてきな夜でした。
でも、あの会場が人でいっぱいになるのは少し寂しいから、この公式LINEだけでお話ししてみました。
私と近しい人たちだけの宝物。
本当に、移住してよかった。