石垣島に来ることから、人生を選び直す練習が始まる。
- 7月8日
- 読了時間: 4分

なぜ、石垣島で人生を考えるのか?
石垣島には、
飛行機でしか来ることができません。
私のリトリートに来られる方には、
一人で飛行機に乗ったことがない。
石垣島に来たことがない。
家族とは来たことがあるけど、
一人では来たことがない。
そんな方が、とても多いです。
私は、この経験そのものが
とても大切だと思っています。
一人で行動する。
一人になる。
自分のために、行き先を決める。
飛行機を予約する時も、
家族や仕事の予定を調整する時も、
ドキドキする。
不安になる。
本当に行っていいのかなと思う。
でも、それを一つずつ乗り越えて
石垣島に降り立った時、
不安と同時に、
どこか誇らしい気持ちが生まれます。
私、自分のためにここまで来たんや。
その瞬間から、
自分との対話が始まるのだと思います。

人生を変える時も同じです。
誰かが決めてくれるわけではない。
誰かが代わりに動いてくれるわけでもない。
怖くても、不安でも、
自分で決めて、一歩動く。
石垣島に一人で来ることは、
これからの人生を自分で選んでいくための小さな練習にもなります。
そして、石垣島には
日常とは違う空気があります。
同じ空の下なのに、
流れる風。
見える空の色。
海の光や色。
全部が、いつもと違います。
大きな看板も少なく、
何かを急かされることもない。
そのままでいいよ。
もう、そんなに頑張らなくていいよ。
まるで、島全体にそう言われているような空気があります。
その空気に触れた時、初めて、
私、こんなに疲れていたんや。
本当は、もう続けたくなかったんや。
本当は、こうしたかったんや。
と、自分の中から気持ちが湧いてきます。
普段は、家族や仕事、周りの人のことを考えるだけで一日が終わる。
自分の気持ちを考える余白さえ、
なかった人も少なくありません。
だからこそ、日常から離れ、
何も求められない場所に身を置くことで、
やっと自分の声が
聞こえてくるのだと思います。
自分のために、
お金や時間を使うことが怖い。
家族や周りの人に、
どう説明したらいいのか分からない。
それでも、
私は一度、自分のために行く。
そう決めて動けた人は、
この先の人生でも、自分で決めていける可能性が高くなります。

では、
「それなら、リトリートではなく
一人で石垣島に行けばいいのでは?」
と思う方もいるかもしれません。
もちろん、ただ石垣島に来るだけでも、
心はとても安らぐと思います。
きれいな海を見て、
おいしいものを食べて、
のんびり過ごす。
それだけでも、素晴らしい時間です。
でも、私のリトリートで触れてもらう石垣島は、観光で巡る石垣島とは少し違います。
私が実際に、
どんな暮らしをしているのか。
移住してから、
一人で悩んだ時にどこへ行くのか。
自分と向き合いたい時に、
どんな景色を見て、どんな時間を過ごしているのか。
そんな場所を、
一緒に話しながら巡ります。

私は、ただ石垣島を案内しているのではありません。
景色の中で感じたこと。
ふと出てきた言葉。
自分でも見ないふりをしてきた気持ち。
それを一緒に拾いながら、
これから、どこで、誰と、
どんなふうに生きたいのか。
少しずつ、言葉にしていきます。
観光で見る石垣島と、
暮らす目線で触れる石垣島では、
見えるものが違います。
実際の暮らしに触れることで、
こんな朝を過ごしたい。
こんな人間関係の中で生きたい。
こんな働き方をしたい。
と、これからの人生が
リアルに思い浮かぶ時間になります。
また、リトリートは少人数制です。
同じように、
このままでいいのかな。
人生を変えたい。
でも、怖い。
そう思ってきた人たちと出会うことも、大きな励みになります。
一人では言えなかったことも、
誰かの話を聞いているうちに、
「私も同じです」
と、初めて口にできることがあります。
石垣島を通じて、
これからの人生につながるご縁が生まれる。
そして、リトリートが終わった後も、
迷った時。
疲れた時。
自分を見失いそうになった時。
あの時の自分に、
心が戻れる場所になる。

私が石垣島でリトリートをするのは、
ただ癒されて帰ってもらうためではありません。
自分で決めて、一人で一歩を踏み出し、
自分の本音と出会い、
これからの人生を選び直すためです。
石垣島は、
人生の答えをくれる場所ではありません。
でも、
自分の中にあった答えを、
やっと聞ける場所になる。
私は、そう思っています。
西本訓子